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相続とは?

 

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相続とは

 相続とは、亡くなられた方(相続をされる人ということで被相続人といいます。)の一切の権利と義務が、その方の相続人に承継されることをいいます。

 相続が発生すると自動的に権利や義務は相続人に移転します。

相続される遺産

 相続の対象となる遺産、つまり、被相続人から相続人に移転する遺産は、積極財産、つまり、預貯金や不動産などの財産だけではありません。被相続人の借金等の負債についても相続の対象となります。そのため、遺産を相続することが、必ずしも相続人にとって良いことではないケースもあるでしょう。

家督相続・遺産相続・相続

 家督相続や遺産相続という言葉も聞いたことがある方が多いと思います。しかし、「相続」「遺産相続」「家督相続」の違いまではなかなか難しい問題でしょう。以下、簡単にそれぞれについて解説していきたいと思います。ご参考程度にご覧ください。

1.家督相続とは

  家督相続とは、明治31年に施行された旧民法上の相続形態です。一家の戸主たる地位とともに、前戸主が有していた戸主の地位に基づく身分上及び財産上の権利・義務の全部を承継するものです。
 当時は、「家」を取りまとめる者として、「戸主」という地位がありました。その戸主という地位と財産を相続することを、「家督相続」というのです。
 家督相続をする者については、法律で定められていました。そのため、当事者間の協議等によらず、戸主の地位及び一切の財産は、法律で定められている家督相続人(嫡出男子、つまり長男が最優先)に当然に相続されていました。
 一人の家督相続人が、当然にすべてを取得するので、シンプルな制度ではありますが、他の親族のことを考えると、現在の制度に比べ、不公平であるといえるでしょう。

2.遺産相続

 遺産相続という言葉は、現代でも使われるところでしょう。旧法時代におけるその言葉の意味としては、家督を有しない者、つまり、戸主ではないものについての相続を指す言葉でした。家督を含む相続と、遺産のみの相続という使い分けです。
 そして、戸主制度が廃止された後には、遺産相続という言葉は条文上は使われなくなりました。この言葉については、「遺産を相続する」という俗語として現代においても使用されておりますが、現行の民法全1044条の中には出てこない言葉です

 当事者の話しの結果に基づき、相続財産の内、誰がどの財産を取得するのかは決めます。取得する財産の種類や持分については、法定相続分と一致している必要はなく、当事者間での協議で自由に決めることが可能です。

3.相続

 現行の民法における用語です。家督相続と遺産相続を区別する必要がなくなったため、このようなシンプルな用語が用いられているのでしょう。用語の意味については、上述のとおり、被相続人のすべての権利・義務が、その方の相続人に承継されることをいいます。
 余談ではありますが、相続という言葉については、仏教用語がもとになっているそうです。相とは「すがた」という意味で、「すがた」が「続く」ことを、相続といい、意志を伝えていくことを意味するようです。日本古来の用語・制度であるのでしょう。

まとめ

  以上、相続という言葉の意味や、大まかな内容についてはご理解いただけたものと思います。

  当事務所では、家督相続等の旧法時代の複雑な相続についてももちろん対応可能です。

  まずはどうぞお気軽にお問い合わせください。

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